読書感想

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読んだよ

新作が出る度に,良くも悪くも話題になってしまう村上春樹。 もう一種の呪いのごとき毎度のパターンで,賛辞と罵詈雑言が飛び交う話題の新作を読みました。 なんでしょうね,この毎度の騒ぎは。 よく比較対象にされる村上龍では,賛辞はあっても,ここまでの…

「雨・赤毛」-モーム短篇集を読んだよ

[あらすじ from 新潮社HP] 狂信的な布教への情熱に燃える宣教師が、任地へ向う途中、検疫のために南洋の小島に上陸する。彼はここで同じ船の船客であるいかがわしい女の教化に乗りだすが、重く間断なく降り続く雨が彼の理性をかき乱してしまう……。世界短篇…

「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」を読んだよ

[あらすじ from 新潮社HP] 心優しいオタク青年オスカーの最大の悩みは、女の子にまったくモテないこと。どうやら彼の恋の行く手を阻んでいるのは、かつて祖父や母を苦しめたのと同じ、ドミニカの呪いらしい――。英語とスペイン語、マジックリアリズムとオタ…

「ものすごくうるさくて、あり得ないほど近い」を読んだよ

[あらすじ from NHK出版HP] 全米ベストセラー、人気若手作家による9・11文学の金字塔、ついに邦訳。9歳の少年オスカーは、ある鍵にぴったり合う錠前を見つけるために、ママには内緒でニューヨークじゅうを探しまわっている。その謎の鍵は、あの日に死んだ…

【読書】「メモリー・ウォール」を読んだよ

[あらすじ from 新潮社HP] 記憶を保存する装置を手に入れた認知症の老女。ダムに沈む中国の村の人々。赴任先の朝鮮半島で傷ついたタンチョウヅルに出会う米兵。ナチス政権下の孤児院からアメリカに逃れた少女――。異なる場所や時代に生きる人々と、彼らを世…